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 宇宙軍に属する、メタルギアのスネーク似の男。
 仮にスネークと呼ぶ事にしよう。

 ある日、戦闘行為ではない月面での作戦行動を命じられる。
 装備を整えるスネーク。
 そんな彼の元に、研究班の暗い風貌の男が現れる。
「これを見ろ」
 その場に置かれたのは、二枚の小さな紙切れと、それぞれ光沢の違う薄い二つの金属片。
「すぐに読めと云う事か?」
 うなずく男。
 ぎっしりと記号や数式の書き込まれた紙は、しかし解読するには時間がかかりそうだった。
 何かヤバい予感を残しつつ、紙切れだけをポケットにねじ込み、急いで備品を補給しに向かった。

 自分のブースを開けたのは、ほんの少しの間だった。
 だが、わずかな時間でその場は変化していた。
 自分のブースが…そして、直ぐ後ろにあったはずの同僚のブースも消滅していたのだ。
 まるで最初から何も無かったかの様に、その場所にあるのは、妙に少女趣味な私物が置かれた、後方にあったはずの他人のブースだった。
 空間が消えている。
 ふと、研究班の男が置いて行った金属片が脳裏を過ぎる。
 ポケットの中に残る紙を握りしめるスネーク。
 だが、このままでは命令された作戦行動に従事する事も出来ない。
 装備が全て消えてしまったのだ。
 困惑するスネークに声がかけられた。
 同じく、消滅で装備を失った後ろの男…仮にロビンと呼ぼう。
 ロビンは、腕は立つが無頼漢のスネークと違って、生真面目な男だった。
 優秀で上官の信頼も厚く、この先きっと出世するだろう。
 そんな彼も、この事態には困惑していた。
 ともかく、上に報告しなければ…と、主張するロビン。
 確かにこのままではまずい。
 幸い、自分一人で行くよりも、上官から信頼されているロビンが居れば、このとんでもない話を信じてもらえる可能性が高いだろう。

 だが、話を通してから二人が呼ばれたのは、基地での最高司令官の下だった。
 不安を感じつつも、二人は基地の奥へと向かった。
「実は俺、ハーネス無しで船外に出るの怖いんだよな。びびりだから。装備無いなんてまいったな」
 軽口を叩いてみせるスネークだが、重い雰囲気は消せなかった。
 二人の前にも、数人の男達が歩いている。
 ふと、奇妙な甲高い音が、頭の中に響いた。
 妙な音が聞こえないかと前を歩く男に尋ねるが、ただ首を横に振るばかりだった。
 何かが、何もかもおかしい。

 司令官は、威圧的な雰囲気で、重厚な机の向こうから二人に命じた。
 任を解かれ、新たな部隊に急遽配属される二人。
 それは、軍内でも皆から恐れられている特殊部隊だった。

 黒い服に着替えた二人の元へ、同じ黒い軍服の男達が現れる。
 金髪を短く刈ったハンサムな青年と、人間には見えない風貌の男。
 異生物なのかサイボーグなのか…?
 異様な風体の男は、どうやら笑っているらしき動作で、言った。
「こんな奴ら、俺達の足を引っ張らなきゃいいが」
 一体スネークとロビンは、どんな事件に巻き込まれてしまったのだろうか……


 という夢を見ました。
 続きが気になる。
 
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